自己破産とブラックリストの関係

自己破産したことで、その後の生活に影響があるのは、ブラックリストに載ってしまうことでしょう。ただ、ブラックリストという名前については聞いた事があるでしょうが、実際にどのような制約があるか、どううなってしまうのかよくわからない方も少なくありません。
ここでは、ブラックリストについて、またブラックリストに載ってしまうとどれくらいの期間制約を受けるのか、その後の生活にどのような悪影響を及ぼすのか、家族にはどのような影響があるのかについてまとめています。

ブラックリストとは

“自己破産をするとブラックリストに載ってしまう”とよく言われます。実際、ブラックリストと聞くと、『要注意人物を記載したリスト』というイメージがあるかと思います。もちろん、企業や会社などによっては、そういったリストが作成されている事もあるかもしれません。
ただ、自己破産で載ってしまうといわれるブラックリストは厳密にはありません。ただそれに似たようなものはあります。それが信用情報機関の事故履歴です。信用情報機関とはその人の借入金額や返済状況、残高、融資件数などを管理している団体で、金融機関ではその人が借入やクレジットカードを申し込んだ場合に、信用情報機関に信用情報を開示します。
その際、自己破産をしているとその情報が入力されてしまいます。それにより、借金ができずクレジットカードも持てなくなるというわけです。
逆に、借金があっても事故情報が記載されていなければ、「信用がある人」と判断されます。俗に言うブラックリストは、この信用情報機関の事故情報の事を指します。
ちなみに、ブラックリストに載るのは自己破産だけでなく、任意整理や個人再生でも載りますし、長期間の延滞などでも載ってしまうことがあります。

ブラックリストによって制限されること

ブラックリストに載ってしまっても、普段の生活には支障はありません。ただ、ブラックリストに載ることで制限される事があります。
それが新規の借り入れやクレジットカードの作成です。金融機関から借り入れをする場合には、必ず申込者の信用情報機関の信用情報をチェックします。それにより自己破産したことがわかるので、申込をしても審査が通る事はまずありません。そして借入だけでなくローンを組む事も同様で難しくなります。
自己破産をすれば持ち家はもちろん、20万円を超える価値の財産は没収されるので、車も没収される可能性が高いです。自己破産後、家を建てよう、車を買おうと思っても、ローンを組むことができませんので難しいでしょう。車であれば、数ヶ月働けば現金一括で購入できるでしょうが、家はよほど安い物件でなければローンを組まずに一括購入は厳しいでしょう。

自己破産から何年でブラックリストから削除される?

ブラックリストに載ってしまうと、さまざまな制限が課せられます。ただ、それは一生ということではありません。一定期間を過ぎればブラックリストから削除されます。ブラックリストから削除されれば、新規の借り入れやクレジットカードの作成もできるようになります(あくまで審査結果による)。
自己破産した場合、何年でブラックリストから削除されるのか、というとそれは信用情報機関によって異なります。信用情報機関はJICC、CIC、KSCの3機関があり、機関によってブラックリストから削除される期間は変わってきます。
JICCとCICは自己破産をした場合、最低で5年間、KSCは10年間は事故情報が残ってしまいます。それ以降、ブラックリストから削除されるということになります。金融機関ではKSCの信用情報もチェックするでしょうから、5年経過すれば新規借り入れが可能になる、とは言い切れません。そして信用を取り戻すためには、返済履歴も重要になってきますので、仮に5年経過してクレジットカードを作れた場合には、利用してしっかり返済していけば10年経たなくても新規借り入れや高額融資になる住宅ローンの借入もできるかもしれません。ただ、本当にまっさらな状況になるには10年は必要と思っていた方が良いでしょう。
ちなみに、ブラックリストに載るのは自己破産だけでなく、任意整理や個人再生などの債務整理の場合も同様です。ただし、自己破産以外は5年でブラックリストから削除されます。借金の返済が厳しい、という方はすぐに自己破産を考えがちですが、状況によっては任意整理や個人再生のほうがいい場合もあるでしょう。今後の事を考えれば、任意整理や個人再生の方が早くまっさらな状況になるので、弁護士や司法書士に相談して、どれがベストか検討してみるといいでしょう。

ブラックリストの確認方法

ブラックリストに載っている期間は信用情報機関によって異なりますが、一般的に5~10年と言われています。とはいえ、いつから載ったのかわからなければ、いつ削除されたのかもわかりません。そういった連絡が来る事はないでしょう。自己破産してから10年以上経過していればほぼ間違いなく削除されているでしょうが、それ以前なら、いつ削除されたのか分かりません。
ただそのブラックリストですが、実は確認する方法があります。それは各信用情報機関で情報開示手続きをおこなうことです。
KSCでは、郵送による開示手続きが可能ですし、JICCでは、郵送の他に、スマホでも開示申し込みが出来ます。また東京と大阪にある開示センターの窓口に行けばすぐに開示可能です。CICでは郵送・窓口のほかにスマホやインターネットで開示することも可能です。ちなみに窓口は東京、札幌、仙台、名古屋、大阪、岡山、福岡にあります。
ブラックリストの確認には本人確認書類と手数料1,000円(窓口の場合500円)が必要になります。ちなみに、本人以外でも任意代理人、法定代理人、法定相続人でも確認可能です(必要書類は異なります)。

ブラックリストは家族に何か影響する?

ブラックリストに載ると、家族まで何か影響を受けてしまうのでは、と思う方も多いようです。ですが、ブラックリストに載るのは本人のみですから、基本的に家族への影響はありません。
ただし、状況によってはまるっきり無関係と言うことはありません。例えば、専業主婦の方が借金もしくはクレジットカードを作る場合には、収入がないわけですから配偶者の収入が関係します。その際に信用情報機関の情報を確認するので、それにより審査が通らなくなる可能性はあります。また、破産者本人名義の家族カード(クレジットカード)も使えなくなります。
また、家を建てるという場合にもたとえ配偶者名義だとしても、破産者の収入も関係してくる事もあるので審査が通らない事もあります。ただし、あくまで借りられない可能性がある、ということで絶対に借りられないというわけではありません。
自己破産は家族に内緒にも出来る可能性もありますが、そういった影響が出そうな場合には事前にしっかり話し合っておきましょう。

まとめ

自己破産をするとブラックリストに載ってしまいます。ブラックリストに載ると新規の借り入れやクレジットカードの作成、住宅ローンやマイカーローンも利用できなくなります。
ただ、その制約は家族に影響を与えるものではありませんし、一生続くわけではなく、5~10年経過すればブラックリストから削除され、10年経過すれば確実にまっさらな状態になります。ブラックリストから削除されたかどうかは確認する事も出来ます。また、早くブラックリストから削除されたいという方は、任意再生や個人再生なら自己破産よりも早く削除されます。もし、その判断が難しい場合には弁護士などの専門家に相談してみましょう。

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